思ってたのと違うなあ

「思ってたのと違うなあ」 と思う瞬間は多々ある。実は、世の中のほとんどのことが、自分が勝手に持っていたイメージや想像と、実際に体験してみた感想に乖離があるものな気がする。そして、この「思ってたのと違う」と感じた回数が、自分の思い込みや固定観…

不思議な少年と悲劇のヒロイン(私)

マークトウェインの『不思議な少年』 最近、とある人が「これ面白いよ」と言って、マークトウェインの『不思議な少年』を貸してくれた。マークトウェインといえば、日本でアニメ化もされた『トムソーヤーの冒険』や続編『ハックルベリー・フィンの冒険』など…

言葉よ、少しは遠慮してくれ

言葉にできないこと 国立新美術館で、李禹煥の企画展を見てきた。彼は「もの派」を代表する現代の美術家である。「もの派」というのは、自然や人工素材を組み合わせ、すべては相互関係のもとにあるということを訴えるような視覚芸術だ。それは見る者に、もの…

血に塗れた闇の果実、またの名をチョコレート

チョコレートはお好き? 毎日一心不乱に働かれている皆様、並びに無職の皆様、ごきげんよう。クロです。只今の時間、AM二時。ワタクシはチョコレートをつまみながら、茶を啜っております。嗚呼、チル。セロトニン出てきてる感じがするこの多幸感。総額三百円…

花束みたいな恋を、することなく終電で帰る

愛について考える日曜の夜 ある日曜の夜、映画を観たい気分だった私は、Netflixで配信中の作品を物色していた。様々なタイトルをスクロールしていくと、映画「花束みたいな恋をした」がふと目に止まった。話題になっているのは知っていたし、坂本裕二脚本の…

当方、ディズニーランドが楽しくないのです

ディズニーランドが好きじゃない人間は捻くれ者ですか? 「ディズニーランドが好きじゃない」と言うと、もれなく周りの人間から“素直じゃない子”や“捻くれ者”の称号を与えられる。全く不名誉な称号であるが、恐らく私はずいぶん前から、そんな称号を欲しいま…

ビー玉はアンの箱の中 分かり合えない僕たちの行方

サリーとアン課題の奥底に見える深淵 サリーとアン課題と呼ばれる問題、皆さんはご存知だろうか? これは簡単な心理検査であり、発達心理障害をチェックする問題である。以下、その問題の内容を記そう。 サリーはビー玉を取って自分のかごに隠しました。その…

ドラえもんこそが、シンギュラリティの到来である

大層奇妙なタイトルをつけてしまった。これは私のとある体験に基づく話である。私にとって異様に不可解だが、言いようのない感動と安心感を同時に与えてくれた奇跡のような体験なので、是非とも諸君らと共有したい。 さて、諸君はシンギュラリティという言葉…

自虐が美徳とされるワケ

自虐が上手いと得をする世の中 「自虐」って、なんなんだろう。 自分がそういう年齢になったからなのか、それとも時代の変化なのか分からないけど、世の中って、こんなに多くの人が自虐を口にしていたっけ?と最近思うのです。 もともとは、自分の身に起きた…